ピリカチカッポ 美しい鳥

知里幸恵と『アイヌ神謡集』

石村博子著

 

「その昔この広い北海道は、私たちの先祖の自由の天地でありました」。一〇〇年前、一人のアイヌの少女がこの一文から始まる一冊の本を残した。一度は忘れ去られた知里幸恵はなぜ復活し、アイヌの魂の象徴的存在となったのか。『神謡集』ノートや日記など未公開や新資料をもとに、「生の限りを書かねばならぬ」との誓いに殉じたその生涯を描く。ー紹介文より

 

¥1,800

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完本 マタギ

田中康弘 ヤマケイ文庫

秋田県北秋田市阿仁地区のマタギたちの猟や生活風景を15年以上にわたり撮影・記録した『マタギ 矛盾なき労働と食文化』と、クマやノウサギなどの獣肉や山菜・キノコ、渓流魚など実際にマタギたちが利用する四季折々の阿仁の伝統食を紹介している『マタギとは山の恵みをいただく者なり』を合本して一冊に。

 

猟の様子から食生活まで豊富な写真をまじえてマタギの世界を伝えます。

ー紹介文より

 

¥950

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聖地と日本人

小松和彦 角川文庫 

鞍馬・僧正ヶ谷、比叡山横川、河原院、竹生島、熊野、志度浦の龍宮、富士山、安達ヶ原……能楽の舞台となったこれらの場所は、「聖地」と呼ばれてきた。神々が遊び、鬼や妖怪が出没するといわれた異界への入り口。俗世の向こう側にある極楽・地獄として、日本列島の中に見出された聖地とはいかなる場所であったのか? 絵画や文学作品、歴史書など、多彩な史料を手がかりに、中世の京都人が聖なる場所に込めた思いに迫る。(紹介文より)

 

 

¥880

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琉球の記憶 針突[ハジチ] 新版

山城博明 写真 波平勇夫 監


【針突・ハジチ】は古くから琉球の女性に伝わっていた手甲への刺青風習。知られざる琉球の民俗・風習の興亡史が窺える貴重な一冊

¥1,600

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イラストでわかるニッポンのサイズ図鑑

石川英輔/原作 淡交社編集局/編

尺貫法、貨幣単位、二十四節気、七十二候…。日本人がかつて使っていた長さや重さ、時間などの単位の成り立ちと意味を、雑学をまじえわかりやすい言葉とイラストを用いて解説します。



¥1,500

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アイヌと神々の謡 カムイユカラと子守歌

 

萱野茂著

 

「カッコウ鳥とポンオキクルミ」「ホタルの婿選び」「ムジナとクマ」「大空に描いたコタン」「怪鳥フリと白ギツネ」「マムシが人助け」「火の女神と水の女神のけんか」―。著者が祖母や村のフチから聞き集めた13のカムイユカラと子守歌を、日本語訳とアイヌ語を併記して紹介。不思議な物語は、歌うようなアイヌ語と照らし合わせて読むとより味わい深い。文庫化にあたり「ゴールデンカムイ」アイヌ語監修を務める中川裕氏による寄稿を収録。

ー紹介文より

 

¥1,100

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アイヌと神々の物語

萱野茂   山と溪谷社

アイヌと神々の物語 炉端で聞いたウウェペケレ。
ウウェペケレには、カムイとの関わり方やアイヌの生活の知恵、人としてあり方、心構えが散りばめられている。
ー紹介文より

神々が身近にいたアイヌたちの物語38編。どのお話も生活の苦労や、神様たちが味方してくれたり、意地悪したり、アイヌ(人間)と神様の応酬が描かれている。一段落すると、必ず神様にお礼する。またその頃の和人との交流なども興味深い。主人公は最初か最後が幸せで終わるのだが、それもみな「何を欲しいとも、何を食べたいとも思わずに」育ちました、とか暮らしました、とかあるので、そんなところもすてきでした。(ゆ)

 

¥1,100

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改訂版 アイヌの物語世界

中川裕著

アイヌ=人間とカムイが織りなす様々な物語
『ゴールデンカムイ』の監修者が繙く、豊かなアイヌの世界観と口承文芸の魅力。
ー紹介文より

¥1,400

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アイヌプリの原野へ・響きあう神々の謡

写真・文 伊藤健次 朝日新聞出版 

 

 今も、神々と人と動物、自然がともに生きるアイヌの神謡の世界。北海道とオホーツク海に浮かぶ島々、そしてロシアを歩き、旅した記録です。海を泳ぐクジラやシャチ、大地を駆け巡る動物たち、北のジャングル・ウスリータイガとともに暮らす先住民族ウデヘ、美しい森と水の世界。ロシア、アラスカ、カナダ、そして北海道の自然と先住民の世界が繋がっているのだと深く感じました。写真も文章もステキな一冊です。

¥2,300

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民族衣装を着なかったアイヌ ──北の女たちから伝えられたこと──

 

どうして、私は、ここにいるの?

北海道の観光地、阿寒湖畔のアイヌ・コタンに、

和人の父、アイヌの母のあいだに生まれた。

 

遠く長く故郷を離れて、やっと尋ねた。

北の女たちが、そのとき伝えてくれたこと。

¥2,500

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シリーズ《この人に会いたかった》 第5巻 アイヌ語のむこうに広がる世界

 

ゲスト・中川裕(言語学者)

 

北海道などの先住民アイヌ民族のことば、アイヌ語。それを母語として育った世代の人びとは、いまではほとんど亡くなってしまったけれど、先人たちの知恵を引きついでの研究と、ことばの復興へのうごきは、広がりを増している。ことばって、調べることで何がわかるの? 実はいろんなことがわかるらしいんです。──まえがきは中尾ハジメ。

¥1,200

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アイヌ植物誌

福岡イト子著

 

アイヌの言い伝えでは、植物や動物は人間(アイヌ)の役に立つように、神様(カムイ)が地上に送った贈り物と言われているそうです。暮らしの中で受け継がれて来たアイヌ民族の自然と共に生きる知恵、植物の持つ物語や利用方法、アイヌのエルダーから聞いた、植物に関するエピソードなども交えて書かれています。タイトルには植物誌とありますが、文化誌でもあります。

 

¥2,000

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アイヌ語の贈り物

野上ふさ子著

 人間は、自然と共に生き、自然とかかわり、自然の中に還っていく。このような生き方、見方が、アイヌ語の伝承の中にはっきりと示されています。アイヌ語を知ることによって、自然の中で生きる人びとの叡智と豊かな自然観にふれることが出来るのです。

プロローグ アイヌ語は生きている

アイヌのお年寄りたちとの出会い/与えよ、さらば与えられん/アイヌ語を通して見出したもの

 

1 カムイと共に

アイヌは「人間」という意味/カムイは自然の力/カムイ・ウタリは人間の親族/カムイの恵み/カムイ・ウタリの語る声 カムイ・ユーカラ/カムイ・ウタリについての物語/カムイ・ウタリが人間に教える物語/この世界はどのようにして造られたか/人間は自然から作られた/カムイによる癒し/物にも魂がある

 

2 カムイとのドラマ

死と再生/カムイ(クマ)との出会い─狩猟/イオマンテの儀式/ウェン・カムイ(悪いカムイ)/人と動物の「結婚」

 

3 ウレシパモシリ

互いに互いを育てあう世界/生き物との共存/アイヌの「農業」/山と川と海の恵み/大地も生きている/山と海の世界/カムイ・ウタリは遊び楽しむためにやってくる/カムイ・ウタリは仕事をしにやって来る/カムイ・ウタリは見ている/人間はカムイに見通されている/カムイ・ウタリは人間と共にいる/「私」はひとりではない/生命を生み育てる力

 

4 カムイへの祈り

言葉の持つ力/カムイノミという祈り/祈りと共にある暮らし/感謝の祈り/カムイへの礼儀とあいさつ/カムイと共に食事する/カムイは心やさしい人に語りかける/カムイは人を勇気づける/チャランケ(論争)とは/天と地の世界/円環の世界/

 

 

エピローグ 私の祈り

 

¥1,800

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アネサラ シネウプソロ〜アイヌとして生きた遠山サキの生涯

遠山サキ・語り 弓野恵子・聞き書き

「アネサラ シネウプソロ」とはアイヌ語で、「姉茶、ひとつのふところ」という意味です。北海道浦河町の姉茶で生まれ育った、アイヌのフチ (おばあさん)遠山サキさんが半生を語り下ろしました。

生きていくこともたいへんな時代をくぐり抜け、アイヌとしてその土地に生まれ、その土地で生きてきた体験を、綴っています。幼少の思い出から、成長期、子育てを経て、アイヌに再び目覚めていったサキさんの言葉一つ一つに深い愛情を感じます。

聞き手は、長女の恵子さん。娘だからこそ引き出せたサキさんの生き生きとした言葉が満載です。

-紹介文

¥1,800

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すべてを明日の糧として

今こそ、アイヌの知恵と勇気を

宇梶静江・著

 

「痛みを糧として、人は強くなる。強さっていうのは力のことじゃない。大きな愛を持つことなんだ!」。そう問いかける、詩人・絵本作家・アイヌ復権の旗手・宇梶静江さん。

宇梶さんご自身、自らの使命について、こう語っています。《あなたがあなたの役割を持って生まれてきたように、私には私の役割があって、アイヌに生まれた。それは、古布絵を通じてアイヌの文化を多くの人に知ってもらうこと。そして、いじめや差別に傷ついた心に「大丈夫。あなたはあなたのままでいい。生きている、そのことだけで人生は素晴らしい!」と伝えていくこと。》にあると。アイヌとして生まれ、多くの困難と苦悩のはての、勇気と再生の物語です。

-紹介文より

¥1,700

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アイヌ歳時記  二風谷のくらしと心

萱野 茂 著

アイヌ文化とはどのようなものか。その四季の暮らしをたどりながら、食文化、習俗、神話・伝承、世界観などを幅広く紹介する。解説 北原次郎太。

¥1,000

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アイヌ神謡集

知里幸惠

「銀の滴降る降るまわりに,金の滴降る降るまわりに」――詩才を惜しまれながらわずか十九歳で世を去った知里幸惠.このアイヌの一少女が,アイヌ民族のあいだで口伝えに謡い継がれてきたユーカラの中から神謡十三編を選び,ローマ字で音を起し,それに平易で洗練された日本語で訳を付して,編んだのが本書である.

 

 

■内容紹介

 ……愛する私たちの先祖が起伏す日頃互いに意を通ずる為に用いた多くの言語,言い古し,残し伝えた多くの美しい言葉,それらのものもみんな果敢なく,亡びゆく弱きものと共に消失せてしまうのでしょうか.おそれはあまりにいたましい名残惜しい事で御座います.

 アイヌに生まれアイヌ語の中に生いたった私は,雨の音,雪の夜,暇ある毎に打集って私たちの先祖が語り興じたいろいろな物語の中極く小さな話の一つ二つを拙い筆に書連ねました.

(知里幸惠「序」より)

 

¥720

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ウレシパ物語

アイヌ民族の〈育て合う物語〉を読み聞かせる 

目次

シンタは宇宙船-ポイヤウンペの物語

有珠岳に祈る-「物語の舞台」洞爺湖町・伊達市

大津波と兎‐オレプンペとイセポ-「物語の舞台」登別市

鳥と熊蜂の大戦争‐パシクルとチッソヤカムイ-「物語の舞台」厚真町

シシャモの伝説-「物語の舞台」むかわ町

フンペ山物語‐ショキナとエサマンカムイ-「物語の舞台」登別市

川下の爺さんと川上の爺さん‐パナンペとペナンペ

悪いカムイ‐ウエンカムイ-「物語の舞台」日高町・登別市・白老町

柳の葉が魚になった‐シシャモの誕生-「物語の舞台」平取町

登別温泉のカムイ-「物語の舞台」登別市〔ほか〕

 

¥1,700

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サルウンクル物語(増補版)

アイヌ民族シリーズ
川上勇治

本書 あとがき 川上勇治 より引用

 

昭和45年(1970)から書き始めた私のウパシクマ(言い伝え)集、『サルウンクル物語』が出版されたのは、昭和51年でした。文中に書いてありますように、父母、祖父母が亡くなってから幾年月、私にとっては、忘れることの出来ない長い苦闘の連続でした。私たち兄弟を、

無事に一人前に養育してくれた老夫婦の祖父母に対して、孫のわたしがせめてもの供養になれば、と書き綴ったのが、このウパシクマ集であります。

 

しかし、考えてみると、私の書いたものが、一冊の本として活字になるということは、想像もしておりませんでした。幸いにして、最初に書いた祖父のウパシクマを、北海道の文化誌にとり上げていただき、次に東京から柳田国男の研究誌に載せていただき、次に平取町史の一頁に掲載され、さらには姫田忠義氏の御好意で、この祖父のウパシクマと他、私の文集の一部とを合わせて、サルウンクル物語というタイトルをつけて、近畿日本ツーリストが出している「あるく、みる、きく」という雑誌に載せていただきました。このような経過をたどり、多くの人達の温かい御支援によりまして、私の幼稚な文章が世に出る運びになったのであります。

 

この本は、著者自身が言うのはおかしいのですが、わりあい好評でした。どこかで病む人があれば見舞いに行き、誰かが死んだという知らせがあれば、どんなに自分の仕事がいそがしくとも、五里も六里もの道を歩いて、アスッタサ(とむらい)に行き、火事になって住む家を失った人には、コタン全員総出で、新しい家を作って贈り、食べ物、着る物を持ち寄って助け合い、和人にだまされても、うたがうことを知らず、人を裏切らず、神々を敬い、ウウェペケレや、ウパシクマで、子供達に人の道を教え、自然と対話しながら、本当に貧しいながらも、人間らしい生活を続けてきたのが、沙流川すじの各コタンに住んでいた、エカシ(爺さん)、フチ(婆さん)達でした。

 

現在は、文化も進み、私達ウタリ(同胞)の生活もいちじるしく向上して参りましたが、それと同時に、人の心は乱れ、自分さえよければ他人はどうなってもかまわない、つまり義理人情うすい人が多くなってきたような気がします。そのような中で、私の書いたこの本が、昔のアイヌの精神文化の一端を知るよすがになれば、本当に幸せだなあと思います。

2003年3月24日 沙流郡平取町荷負ペナコリ(旧名)にて

¥2,400

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アイヌ刺しゅう入門  カパラミプ編

津田命子
 
 

「アイヌ刺しゅう入門(チヂリ編)」に続く、本邦初のアイヌ刺しゅう教則本・第2弾。北海道立アイヌ総合センターの学芸員で、長年にわたりアイヌ刺しゅう教室を企画・運営している津田命子(のぶこ)氏が、アイヌ刺しゅうの一つである「カパラミプ」の技法を分かりやすく説明し、美しいアイヌ刺しゅうを作り上げる魅力とおもしろさを伝える。

¥1,500

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アイヌ刺しゅう入門 ルウンペ編

津田命子 


 著者は、長年にわたって北海道立アイヌ総合センターで“アイヌ刺しゅう教室”を企画・運営。ライフワークであるアイヌ文化の復元と伝承の研究成果で北海道文化奨励賞を受賞している。本書は、その研究の裏づけに加え、広く一般の人が楽しめるような手芸のテキスト本として編集した。

¥1,500

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アイヌ刺しゅう入門 チヂリ編

津田命子


 著者・津田命子が発見したアイヌ文様構成法によるアイヌ刺しゅう入門。伝統的な技法を基礎から学ぶ一冊。

¥1,500

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アイヌ刺繍教室  上武やす子とピリカノカ

 登別在住の上武やす子は元(社)北海道ウタリ協会副理事長。アイヌ解放運動を率先して行うフチであり、ピリカノカというアイヌ刺繍教室も運営します。各種の賞を受けた作品をはじめ、現代にも通用する作品を図録風に紹介した本書は、アイヌ刺繍に興味のある者にとっては絶好の教材。

 

¥1,500

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日本人の魂のゆくえ ー古代日本と琉球の死生観

谷川健一・著 冨山房インターナショナル

 

誕生と死は、日本人にとってどのようなものであったのか。
死者、祖霊、神はいつも正者の傍にあって、ともに遊んだそこには、死者を永久に閉じこめる息の詰まる世界はない。

¥2,400

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山の宗教 修験道案内

五来重著

霊山を闊歩した山伏修験の面白さ、摩訶不思議な宗教世界の旅へと誘う!

 

 

世界遺産に登録された熊野や日光をはじめ、古来崇められてきた全国九箇所の代表的な霊地を案内。日本の歴史や文化に大きな影響を及ぼした修験道の本質に迫り、日本人の宗教の原点を読み解く!
ー紹介文より

¥819

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